富士見町生活録: 自炊篇: 低カロリー化の章

 カリフォルニアは健康指向の州とはいえ、そこはそれアメリカですから、 うかつに安いステーキ屋なんかに行くと一食で 2000kcal なんていう羽目になります。当然ダイエットが必要になります。
 人工的なものが好きなお国柄だけあって、ここまでするかというほどいろいろ低カロリー食品や低カロリー化の手助けになるものが売られています。

cooking spray

 ヘアスプレーとそっくりですが、中身は油です。左側のはキャノーラ油で、 テフロン加工中華鍋にシューッと吹きつけるだけで炒め物ができます。 「液体油なら大匙 1杯あたり 122kcal のところ、このスプレーなら 1秒あたりたった 7kcal」という比較にはやや無理があるような気がしますが、 油の量がかなり減らせることはたしかです。
 右側のは油の入っていないニンニクエキスで、 油の代わりに炒め物に使ったりシーザーサラダにかけたりします。 粉末や顆粒のニンニクよりは生ニンニクに近い味です。
 このほかオリーブ油などいろいろバリエーションがあります。

low fat

 牛乳はほとんどが低脂肪乳です。 下手をすると普通に乳脂肪分がある牛乳が売ってなかったりします。
 half-and-half という生クリームと牛乳とを混ぜたもの (コーヒーに入れるのに便利です) はどこでも売っているので、 これと低脂肪乳とを混ぜて普通の牛乳の代わりに使うなどという頭が割れそうな話を聞いたこともあります。

 そのほか、ヨーグルト・チーズ・マヨネーズ・ハム・ソーセージなど、 およそ脂肪分がある食品はたいてい low fat 版/fat free 版が隣に並んでいます。
 こうなると当然脂肪分が高い食品は売れないわけですが、 誰が考えたのか "90% fat free" などという表示をみかけます。たしかに「脂肪分 10%」よりはなんとなく体によさそうです。
 そういう表示もできない脂肪の塊な食品 (サラダ油など) には、最後の手段として "cholesterol free" という宣伝文句がついています。

diet

 人工甘味料を使ったダイエットコーラは日本でも売っていますが、 ルートビア、クリームソーダ、ジンジャーエールなどあらゆる炭酸飲料について diet 版があるのがこちらのすごいところです。さらに caffein free 版があり、 それぞれについてナショナルブランド版とそのスーパーのプライベートブランド版とが並んでいたりすると、組合せ的に棚が埋まります。 こちらのスーパーが巨大なのはこんなところにも一因があるのかもしれません。

YOSHIDA Hideki
Last modified: Fri Jul 13 00:35:07 PDT 2001