冠子「はい、今晩のおかずはゴーヤチャンプルーだよ。 今日見つけたベトナム系スーパー で買った bitter melon っていうので作ったけど、 鶴見で売ってた苦瓜と同じ味だね」英之「うん、これはうまい。苦みがビールによく合う」冠子「醤油を少なめにしてナンプラーを入れてみたのもよかったかなっ」英之「……お前設定 10歳なんだからそういう濃い方向には走らないでくれ」冠子「ご、ごめんねっ……おいしいけど私にはちょっと苦すぎるよう、 くらいでいい?」英之「まあ一応合格だ」冠子「何に合格なのか気になるけど、聞くのが恐いよう……」
漂白された街。
アジアの街よりも匂いがないと思っていた東京と比べても、 はるかに無臭な街。
街と言えるかどうかすら怪しい。
一度消えたダウンタウンをもう一度作りあげてみても、 地霊はそこへ帰っては来ない。いや、そもそもこの地に、 地霊は本当に宿っていたのだろうか。
人影のまばらなショッピングセンターの一角のクリーニング屋から漂う、 ほのかな洗剤の匂いだけを嗅ぎながら、 ぼくは耐えがたい喪失感を噛みしめていた。
ぼく自身が喪いうるものを持っていたかどうか、定かではないのに。
冠子「お、お父さん、何があったの!? 気をしっかり持って!!」英之「いやとくに何があったというわけじゃないが」冠子「大学で銃乱射したりしないでね、お願いだよっ」英之「……お前 CNN の Columbine 特集見たな」
xt と Xalan-C++ で細かいところで挙動違いますね。英之「とくに妄想を書くときにいちいち <div> とか人名とかを書かなくてよくなったのが楽だ」冠子「そうでなくてももう妄想が半分超えてるよう……」
冠子「はい、野菜たっぷりのお味噌汁。信州味噌と八丁味噌の合わせ味噌で、 お父さんの好きな固い中国豆腐入りだよ。お米は今日から田牧米 Classic から秋田こまちに替えたけどどうかなっ?」英之「うん。やっぱり料理はお前が作ったっていう設定の方がうまい」冠子「なにもいちいち設定って言わなくても……(ぐす)」英之「日本人客員研究員仲間がうちに遊びに来たときに、 アボカドの三杯酢とアスパラの牛肉巻きをつまみに出したらみんな呆れてたが、 あれが実は『冠子がちょっぴり背伸びして作った駐在員の奥さん風料理』 っていう設定だと知ったらもっと呆れるだろうな」冠子「呆れるだけじゃすまないような気がするよう……」
分散システムの授業。システム設計の一般論だが、Harvest や NetCache など具体例が多いのがうれしい。英語がやや聞き取りにくい。
鼻がおさまったのはいいが眠い。 モバイルの授業。学生がいっぱいで床に座る。
人数が多いので、前回やった入学 (入クラス?) 試験の成績で選別がある。
無事合格。
授業は disconnected/weakly connected operation 全般だが、Coda と Bayou
の比較の話が多い。可用性と一貫性のトレードオフなども。
自転車で近所の San Antonio Shopping Center へ。
Walmart という総合ディスカウントストアで製氷皿と Dijon-style mustard
を買う。ハンドミキサーを眺めていたら、
インド系の女性連れに、ミキサーは 12段切り替えと
16段切り替えとでどちらが強力だろうかと聞かれる。
一瞬悩むが、ワット数はどちらも 450W なので同じだろうと答えたら納得していた。
Albertson's というスーパーで canola oil cooking spray・ツナ缶・light
Caesar salad kit・ライム。アジア系スーパーにしかないと思っていた
fish buillion は Albertson's に もあった ($1.59 と微妙に高い)。
英之「というわけでお前と会話をすることになった」冠子「と、突然そんなこと言われても困るよう……」英之「 会員の日記の更新時間をチェックするアンテナを作る から全員日記を書けという 会長 の命令だ」冠子「これってそういうことなのかなあ」英之「 日記では妄想と会話をせよ という指示もちゃんと出ている」英之「お父さんには歯止めがあるからゲームはできないのは知ってるだろう? DVD やコミックスや SS やドラマ CD で仕入れた生半可な知識で熊とかモップとか目覚しとかたい焼きとか書いてみたところで、 一瞬で破綻を見破られるのがオチだ」冠子「(お父さんの歯止めってよくわからないよう……) ゲームじゃなくてもたとえばさくらちゃんとか」英之「それじゃ突っ込んだり突っ込ませたりできない (きっぱり)」冠子「わたしっていったい (泣)」冠子「お父さん、せめて松沢先生とかデイジーちゃんとか言わないと誤解されるよ…… 誤解じゃないかもしれないけど」英之「というわけで妄想 (創作/少女/建築) のお前だけが頼りだ」冠子「よくわからない分類はなんだか怖いからやめてよう…… ところで、わたしってどうしてお父さんの娘っていう設定なの? ふつう妹なんじゃ……」英之「10歳で妹っていうのはいくらなんでも不自然じゃないか」冠子「……別にそこまで 10歳にこだわらなくても……あわわっ、 ごめんねっ、別にお父さんがアレだとかわたしそんなこと思ってないよ」英之「アレってなんだアレって; そうだ、こういうつっこみを入れる場面ではどういうつっこまれ方がいい? 『(げしっ)』というのが一般的なようだが」冠子「そ、それはなんだか痛そうだからやだよう……」英之「お父さんも可哀想だと思うけど、ほかにいいのが思いつかない」冠子「だからってわたしに聞かれても……」英之「XML ソースでは <tsukkomi /> というタグにしておくから考えておいてくれ。 決まるまでとりあえず XSLT は『(げしっ)』にしておく。 早速テストだ (げしっ) 」冠子「あう〜、やっぱり痛いよう」英之「そういうタグの展開に依存した反応をするんじゃない! (げしっ) 」冠子「ううぅ、というわけで読者のみなさん、 痛くなくてお父さんの気に入りそうなのがありましたら、ぜひぜひ kanko@teikan.net までご応募下さい (泣)」英之「よし。今日のところはなんとか無難にまとまったな」冠子「ど、どのへんが無難なのかな……」