スプリンクラーにかかる虹の向こうへ ―― 近代性の涯での調理実習記

僕としては、
古典に通ずる途は
近代性の涯と信ずる処まで歩いて
拓けた様に思ふのです
―― 小林秀雄

最新分
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2002/3/30

Winchester Mystery House 1
英之「春休みスペシャルは Winchester Mystery House だ」
冠子「最後の最後にまた濃いところに……」
英之「近代とは増改築を永遠に続ける家だと福田和也も書いているが、 主人が死ぬまで 38年間毎日 24時間建設工事が続けられたこの家こそが スプ虹 の締めくくりにふさわしい」
冠子「はいはい。どういう由来の家なの?」

Winchester Mystery House 2
英之「Sarah Winchester 夫人は銃で有名な Winchester 家に嫁いできたが、若くして子供と夫を亡くしてしまった。霊媒師にすがったところ
『Winchester 銃で死んだインディアンや兵士の呪いだ。 このままではあなたの命も危ない。 西部に移住して彼らの霊を鎮魂するための家を作りなさい。 建設を続けているかぎり、呪いから逃れられるばかりか永遠の命が得られる』

Winchester Mystery House 4 と言われたとか言われなかったとか」
冠子「なんだかいかがわしい……」
英之「家族を喪った孤独を癒すための代償としての家、 とかそういう話の方がいいか」
冠子「それはそれで話がいつもの変な方向に行きそうでやだよう……」

Winchester Mystery House 3
英之「そういうわけで日本の温泉旅館の一万倍複雑な建物になっている。 巨大な屋敷だが、個々の部屋は狭くて天井も低い。 天井にぶつかって行き止まりになっている階段とか、 極端に緩やかで段が多い階段とか、逆さの柱とか、封印された部屋とか、 乱歩通俗物に出てきそうなネタもそこかしこに」
冠子「遊園地みたいだね、っていうくらいでいい?」
英之「とにかく窓が多い。開けても壁しか見えない窓とかも含めて約 1万個あるらしい。窓が一つもなかった大学の私の居室とはえらい違いだ」
冠子「実は根に持ってるのかな……」

Winchester Mystery House 5
英之「建物のツアーは $16.95 で時間も結構かかりますが、 庭から外観を見学するだけなら無料なので、 シリコンバレー出張の際はぜひお寄り下さい」
冠子「一応ちゃんとした観光名所ですので、怪しまずに行ってみて下さい (ちょっぴり怪しいことは怪しいですけど……)」


2002/3/29

Residence Inn  なんとか荷物を搬出してアパートを撤退しました。
  Residence Inn (週末レートで $56/日) は評判通り広くて快適です。 台所も充実していますが、さすがに調味料はありません。 XO醤の残りくらい持ってくればよかったか。

2002/3/27

寝袋  撤収モードに入ってます。
 ベッドもないので寝袋に布団。

2002/3/24

机なし 椅子なし  ようやく帰国の目処が立ったような気がする今日この頃です。
 家具がだいたい 処分 できたのはいいものの、机がなくなって床に寝そべったり、椅子がなくなって ぷちぷち のロール (クッションが効いて意外に快適) に座ったり。

2002/3/22

★みなかみさん来襲

 MacOS X とか Prosper とか 1/6 とか勉強になりました。

YASUDA Hideyuki
Last modified: Sat Apr 6 00:27:06 JST 2002